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種子法廃止とは、一体何なのか。

先日、衆議院会館で行われた
種子法廃止に反対する「種子(たね)を守る会」の
勉強会に参加してきました。

稲穂2


そもそも、何故、
丁寧な議論もなく
種子法廃止の決議が採択されようとしているのか、

マスコミからの報道も少なく、
真実が見えないまま
そこまで急ぐ必要は何なのか。


まず、概要を簡単にご説明すると、

主要農産物種子法(以下、種子法)は、
昭和27年、
「戦後の食糧増産という国家的要請を背景に、
国・都道府県が主導して、
優良な種子の生産・普及を進める必要があるとの観点から制定」


まさに「国家的要請」として、
公的種子事業が制度化された法律なのです。


主要農産物とは、
稲、大豆、麦で、国家レベルで
守る必要性のある種子が指定されています。


この議論(なされていないが…)の経緯は、
2016.10 の、
規制改革推進派会議農業ワーキンググループが発表した

「総合的なTPP関連政策大網に基づく
『生産者の所得向上につながる
生産資材価格形成の仕組みの見直し』

及び
『生産者が有利な条件で安定取引を
行うことができる流通・加工の業界構造の確立』
 

に向けた、
施策具体化の方向」 を受けて、

2016.11に、
未来投資会議構造改革徹底推進会合
「ローカルアベノミクスの深化」会合 で
発表されたところから始まっています。


ちょっと難しい名称が続きますが、
黒字だけおさえて、ざっくり把握ください。

そうです、TPP です!


このTPP、
トランプさんの出現により、
思わぬ流れで離脱となりましたが、

TPP離脱により、
膨大な不利益を被る多国籍企業がある訳で…。


2つのポイントから見てみましょう。

①生産者の所得向上を掲げている

種子法廃止により、
種子の価格は数倍に跳ね上がると想定されています。

民間ですから、全ての経費を計上します。
ボランティアじゃないですからね。

本来は、
農家さん自身で種を自家採取し、
在来種を守り、長きに渡り農業を続けてきました。

これこそが「自立」

それが昨今は、
F1種(1代のみ)に変わり、
遺伝子組み換えの種子が増え、
F1種しか育たない土になり →農薬・除草剤を前提にした農業

いまや、多くの植物が、
種を買い続けなくては
作ることが出来ない仕組みになってきています。

はたして、
価格が高くなった種で、
安定供給が危ぶまれる種子で、所得向上を狙えるのでしょうか。



②国際的な競争力の強化を謳っている

競争力は必要ですが、
品質や地域に根ざして守って来た種子システムを、
わざわざ多国籍企業に渡す必要があるのでしょうか。


その理由として挙げられているのが、

「戦略的物資である種子・種苗については、
国家戦略・知的戦略として、
民間活力を最大限に活用した開発・供給体制を構築する。

そうした体制整備に資するため、
地方公共団体中心のシステムで、
民間の品種開発意欲を阻害している主要農産物種子法は廃止する。」



なんか、矛盾してますよねーーー。


「戦略物資としての位置付け」と言うならば、
民間ではなく、国策であり、

競争力の名の下に、
公共財の売り払いに等しいとても雑な扱いです。


多国籍企業が多く存在するアメリカでは、
主要農産物の種子は、
各州の州立大学がしっかり守っており、
民間との協業・協力を行ないながら
公的育種プログラムの位置付けがしっかり確立しています。


カナダでも、
アメリカ同様のプログラムの中で、
長期的・安定的で十分な予算配分による
公的育種プログラムの有効性の価値を最大限に評価しています。


オーストラリアについては、
2000年代以降、
政府は育種・品種改良事業から徐々に撤退し、
ロイヤリティ徴収を行ない、
民間の穀物種子事業への投資が増加しています。


英国についても、
1987年に公的プログラムを民間に売却し、
長く混乱しながらも、
ロイヤリティ徴収で落ちついてきています。


日本は、競争力の名の下に
長きに渡り、全国各地の生産者が
守り続けてきた種子システムを売り払い、

多国籍企業への
特定利権に加担する政策を進めていくのか、
はたまた、
新たな妥協点を見出すのか。。


育苗専門の農協や全農関係者も
寝耳に水の提案に、現場は大混乱。



農協改革の決議も迫る中、

意外と知らない
世界的種子ビジネスの実態については、

次回へつづく。



オーガニック☆コンシェルジュ
高橋みず保





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  1. 2017/04/02(日) 09:04:05|
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